Alumni Interview 生命環境学科生命科学コース卒業生インタビュー記事

生命環境学科生命科学コース卒業生インタビュー記事
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佐藤 智代さん

ウィメンズ・クリニック大泉学園

群馬県伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校出身
2018年生命環境学部生命科学科卒業 (山下研)

  • 現在のお仕事について教えてください。

    不妊治療専門のクリニックで胚培養士として働いています。胚培養士の主な仕事は、体外に取り出した卵子と精子を受精させ、保育器のような機械の中で胚(受精卵)を一週間ほど育てています。その後、正常に育った胚を患者様の体内に戻すことで妊娠の手助けをしています。不妊症はまだ解明されていないことも多く、培養結果の見直しや学会などに参加し、日々新しい情報を得ることも重要になってきます。体外受精は妊娠できる最後の方法でもあるため、患者様が妊娠されるととてもやりがいを感じることができます。

  • 庄原キャンパスでの学生時代はどのように過ごしていましたか?

    私は卒論研究や就職活動に力を入れたかったため、1,2回生にできるだけ単位を取れるよう授業を組み、3回生以降は多くの時間を研究室で過ごしました。早い段階から先輩方の研究を見られたので、自身の卒論も計画を立てて研究することができました。また学業以外にもバイトやサークル、旅行など学生の間にしかできないことをたくさん経験しました。アイリッシュミュージックサークルというアイルランドの音楽を演奏するサークルではホテルやカフェ、地域のお祭りで演奏したり、バドミントン部では夏キャンプに行ったりと学生時代を謳歌できました。

  • 庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事にどのように生かせてますか?

    山下研究室でブタの卵子や精子を用いて受精・培養を行っていたため、クリニックでの一つ一つの業務においてイメージが持ちやすく、仕事をスムーズに覚えることができました。また先生や先輩方に教わった実験や卒論発表会での経験は、クリニックでのデータ出しや学会発表などに役立っていると感じています。

  • 他の都道府県から庄原キャンパスに来られていかがですか?

    庄原キャンパスには広島県出身の学生以外にも九州や四国、関西出身といった学生がたくさん集まってきており、それぞれの都道府県の魅力を知ることや全国に友達を作ることができました。こぢんまりとしたキャンパスだからこそ先輩や同期との関係が深まり、様々なアドバイスをもらうことができました。また自然豊かなキャンパスのため大学で収穫した野菜や果物を頂けたのも、貯金の少ない学生にとってはありがたかったです!

  • 最後に一言

    入学当初の私は、将来何になりたいか全く考えておらず、胚培養士という職業も知りませんでした。しかし山下准教授の授業でたまたま胚培養士という職業について知る機会があり、学生時代に関連した研究ができたからこそ今の自分がいると思います。入学を検討されている皆さんや入学された皆さんもたくさんの情報を吸収し、目標に向かって頑張ってください。応援しています!

生命科学コースからのコメント

今回ご紹介した山下研究室、さらに阿部研究室では生殖関係の研究をしており、胚培養士の道も開けています。講義科目としては、発生・生殖科学や生理学、生体機構学などが関連しています。また、免疫学や細胞生物学など生命科学系の科目も充実しています。これらの知識を医薬品会社名での就職後の仕事にいかすことも可能です。

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