Alumni Interview 生命環境学科生命科学コース卒業生インタビュー記事
三輪 智弘さん
庄原市役所
広島県立廿日市高等学校出身
2019年生命環境学部生命科学科卒業
(山下研)
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現在のお仕事について教えてください。
広島県庄原市役所の林業振興課で、森林の持つ公益的機能を維持発揮させることを目的とした森林整備の促進などの林業振興に関する仕事をしています。具体的には、長期間放置されているスギやヒノキといった人工林の解消や風倒木の放置、竹林の侵入など手入れされず課題を抱えている里山林の整備等の業務に携わっています。
過去には選挙や統計、体育施設の管理等を行うなど、所属する機関や部署によって多種多様な業務があり、幅広い分野において住民に近い立場から総合的な行政サービスを行うことができる点にやりがいを感じています。 -
庄原キャンパスでの大学院・学生時代はどのように過ごされていましたか?
学生時代は学業だけではなく、部活動やアルバイトなど多くのことに取り組みながら生活をしてきました。他大学の学生や自分とは異なる世代の方との交流を行うことにより、様々な価値観に触れることができ、自身の考えや視野を広げて行きました。研究室配属後には、山下准教授のもとで卵成熟のメカニズム解明を目的に研究をしてきました。その分野における最先端の内容の一端に触れることができ、研究の進め方等の難しさを感じることもありましたが、非常に貴重な経験を得ることができました。自分の興味のあることに対して、寝ても覚めても取り組むことができたのは、後にも先にもこの時だけであったと思います。
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庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事にどのように生かせていますか?
現在携わっている業務と大学時代で学んだことが大きく離れており、直接的に活かす機会はほとんどありません。しかし、研究を通して身についた論理的思考力や卒論に取り組むことにより養われた文章構成力は、仕事を遂行するうえで必要不可欠な能力の1つであると考えています。
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他の都道府県から庄原キャンパスに来られていかがですか?
初めて庄原キャンパスを訪れた時には、周囲の広大な田んぼや綺麗な星々に驚かされたことを覚えています。都会とは異なり不便さを感じる面もありますが、農家の方との交流や大自然でのキャンプといった地方ならではの体験をすることができ良かったです。また、学生寮での生活を通して学生同士の関係を深めることができ、卒業後にも交流がある友人を持つことに繋がりました。
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最後に一言
私は入学当初から具体的な目標があった訳ではありませんでしたが、「1度しかない大学生活だから、積極的にチャレンジしたい」と考え、学業だけではなく部活動やアルバイト等、どのようなことに対しても全力で取り組んできました。このように取り組むことができたのは、庄原キャンパスという地方の大学だからこそ、誘惑が少なく学業に専念することでき、友人や先輩等と密接な関係構築ができたためであると考えています。全てが上手くいった体験ばかりではありませんが、失敗した経験も含めて自分を大きく成長させるきっかけになりました。
学生時代は自分の時間を多く確保でき、非常に活力にあふれている時期です。だからこそ、庄原キャンパスで多くのことにチャレンジするとともに、様々な体験を通して自身の成長に繋げていっていただけたらと思います。
仕事中の三輪さん
生命科学コースからのコメント
今回紹介したように、卒業生は都道府県や市役所職員、さらには国家公務員などとして全国で活躍しています。今回書いてくださった三輪さんのように本学部のある庄原市で公務員として活躍しておられる方もいます。
本学のキャリアセンターでは、公務員採用試験対策講座・筆記試験対策講座なども開いています。
また、庄原キャンパスでは、国家公務員や都道府県の公務員の農学や畜産学の試験科目である、植物遺伝育種学、植物病理学、作物学、蔬菜園芸学、果樹園芸学、畜産学概論などの専門科目も開講しています。
なお、県立広島大学は、「課題探究型地域創生人材」の育成を人材育成目標にあげています。さまざまな「地域」で卒業生が活躍しています。