Alumni Interview 生命環境学科生命科学コース卒業生インタビュー記事
芳本 知也さん
バイオ系企業
岡山県立笠岡高等学校出身
2012年生命環境学部生命科学科卒業
(齋藤研)
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現在のお仕事について教えてください。
再生医療関係の企業に勤務しており、CPC(温湿度や室圧が管理された培養加工施設)内で幹細胞の培養業務に従事しています。培養した幹細胞は患者様に投与され、損傷部位に集結し機能回復に大きな役割を果たします。人々のQOL(Quality of life)向上に直結する仕事であり、日々やりがいを感じながら業務を行っています。
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庄原キャンパスでの学生時代はどういうふうに過ごされてましたか?
学生時代は研究室での実験がメインの生活で、私はマウスのがん細胞へのビタミンCと温熱処理(ハイパーサーミア)の併用効果について研究していました。齋藤研究室は実験ばかりというわけではなく、研究室メンバーでたこ焼きパーティーやスポーツ大会、誕生日会といった行事もたくさんあって、とても充実した研究生活であったと思います。また、箏曲部に所属していたため、3キャンパス合同のサークル発表会や大学祭での演奏も行い、とても充実した学生生活を送れました。
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ほかの都道府県から庄原キャンパスに来られていかがですか?広島から離れて広島への思いは?
庄原市の第一印象は山に囲まれたものすごい田舎という感じでした。暮らす上で不便な部分もありましたが、自然が身近にあるため四季を肌で感じることができ、研究等で疲れた心身を癒やしてくれました。現在は京都に住んでいますが、たまに庄原の自然がとても恋しくなります。
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庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事などにどのようにいかせていますか?
研究室で学んだ細胞培養の知識、スキルはそのまま今の会社での業務に活かされています。また、研究室で教えられた実験計画立案時時に不備な点がないかどうかの確認、実験結果からどんなことが導きだされるのか、実験がうまくいかなかった時の原因究明や対処法といった物事に取り組む姿勢や確認の徹底、研究遂行に必要不可欠な論理的思考能力といった点は、今の培養業務だけに限らず様々な場面で役に立っていると思います。
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最後になにか一言
大学および大学院生活は本当にあっという間でしたが、そこで学んだことはしっかりと今に生かされています。みなさんも学生生活の間に様々なことを学び、社会で活躍してほしいと思います。
芳本さんの学部・大学院での研究成果が貢献した論文
Synergic carcinostatic effects of ascorbic acid and hyperthermia on Ehrlich ascites tumor cell.
Exp Oncol. 2015 Jun;37(2):94-9.
生命科学コースからのコメント
研究室の卒業生/修了生たちですが、生命科学の分野に収まることなく様々な分野で活躍しています。大学での専門に関わる分野に進んだ者、異なる分野にチャレンジする者、人それぞれですが、本学での様々な学びや経験が一人一人のその後の人生や社会へとつながっている事が伝わればと思います。こういった企画を機に卒業生同士の新たなつながりも生まれるといいですね。