Alumni Interview 生命環境学科生命科学コース卒業生インタビュー記事

生命環境学科生命科学コース卒業生インタビュー記事
山口 裕貴さんの写真

山口 裕貴さん

ジボダンジャパン株式会社

福井県立丹生高等学校出身
2017年生命環境学部生命科学科卒業 (齋藤研)

  • 今はどういうお仕事をされていますか?

    ジボダンジャパン株式会社という香料メーカーで品質管理業務に携わっています。主な仕事には官能評価試験や作業標準書の作成、トラブル対応などがありますが、現在は原料や製品の合否判定処理や新製品の規格設定に関わる仕事をメインに行っています。ひと言で香料といっても多種多様で何千、何万種類もあるため、特性に合わせた対応が必要となり、試験項目や作業も多岐にわたります。覚えることも多く大変なこともありますが、自分が関わった製品が様々な最終製品となり、売られているのを世の中に見ると嬉しくなります。

    私は卒業後すぐに今の会社に入社したわけではなく、化粧品メーカーで研究開発職など3年間経験した後、今の会社に転職しました。大学で学んでいたものや前職とは異なる分野への転職でしたが、新たな知識や経験をどんどん得ることができ、楽しく仕事ができています。

  • 庄原キャンパスでの学生時代はどういうふうに過ごされてましたか?

    研究室での研究、部活、アルバイトなどをして過ごしていました。研究室ではヒト皮膚細胞における分子状水素の有用性に関する研究を行っていました。なかなか計画通りに進まず苦労したこともありましたが、自分のやりたい研究をでき、充実した毎日を過ごせていたと思います。研究室への配属は3年生からでしたが、同じ研究室のメンバーとはとても濃い時間を過ごせたと思っています。課題や研究を一緒に考えながら進めていったのはもちろん、いろいろなイベントを全力で楽しんでいたのがとても印象に残っています。

  • 庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事などにどのようにいかせていますか?

    現在の仕事は大学時代の研究内容と直結するものではありませんが、研究を通して学んだ論理的な考え方やデータのまとめ方、研究の進め方を考えたりした経験は、今でも確実に活きていると感じています。仕事では自分の意見を伝えたり、相手に同意をもらったりしなければならないことが多々ありますが、適切な根拠を準備して論理的な説明をするように心がけることができているのは、大学時代の経験があったからこそだと思っています。

  • 他の都道府県から庄原キャンパスに来られていかがですか?

    庄原キャンパスへ初めて向かった時は、どんどん山の中に入っていくバスの中で不安になったのを覚えています。どこかで、大学とは華やかで都会的な場所にあるものだとイメージしていたため、あの景色に衝撃を受けてしまいました(笑)。しかし、人同士がとても近くて温かく、気持ちよく過ごせる環境でした。あの環境だったからこそ学年や学部、年齢を問わず、さまざまな人との深い関わりをもつことができたのだと感じています。卒業後、大学時代に出会った友人とは離れ離れになってしまいましたが、今でも頻繁に連絡を取っていて、一緒に遊びに行くこともあります。その際には大学時代の話に花が咲きすぎてしまうこともあり、本当に濃密な時間を過ごすことができていたのだと改めて感じます。

  • 最後に何かひとこと

    大学生は自分の意志次第で何にでも挑戦できる時期です。小さなことにもたくさんチャレンジして、自分の視野を広げていくと良いと思います。それらの経験は将来の自分にとって必ずプラスになるはずです。様々な人との出会いを大切にしながら、自分なりの試行錯誤を繰り返して大学生活をとことん楽しんでみてください。

生命科学コースからのコメント

研究室の卒業生たちですが、生命科学の分野に収まることなく様々な分野で活躍しています。大学での専門に関わる分野に進んだ者、異なる分野にチャレンジする者、結婚などの節目を機に新たな道を歩む者、人それぞれですが、各々が本学で学んだこと、経験したことが広く社会で役立っているという事なのではないでしょうか。こういった企画を機に卒業生同士の新たなつながりも生まれるといいですね。

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