Alumni Interview 生命環境学科生命科学コース卒業生インタビュー記事

生命環境学科生命科学コース卒業生インタビュー記事
福井 宥平さんの写真

福井 宥平さん

大阪大学産業科学研究所技術室

兵庫県報徳学園高等学校出身
2016年生命環境学部生命科学科卒業 (齋藤研)

旧姓:岡田宥平さん

  • 今はどういうお仕事をされていますか?

    大阪大学産業科学研究所の量子ビーム科学研究施設で放射線安全管理、ガンマ線照射施設と加速器を利用した研究・実験のサポートが主な業務です。放射線という言葉を聞くと、どうしても危険なものというイメージを持つ方が多いと思いますが、実験中の事故を未然に防ぐために、様々な安全管理を担当している我々のような職員がいます。具体的には、施設内やその周辺の放射線量を定期的に測定し、通常より高い放射線量を検出していないか等をチェックします。また建屋を含めた照射施設と加速器本体の定期的な点検なども行い、異常や不備は重大事故につながる前に発見、対策をします。

  • 庄原キャンパスでの学生時代はどういうふうに過ごされていましたか?

    主に勉強・部活動(水泳部)・アルバイト(接客業)のバランスを取りながら過ごしていました。希望の研究室に配属されるためには全体の成績が考慮される場合もあったので、勉強は自分の興味のあるものだけでなく、履修した授業すべてでできるだけ良い成績を修められるよう勉強時間を確保していました。水泳部では、部員の指導や他大学との交流等、自身の鍛錬だけでなく様々なことを体験することができました。アルバイトでは両親や大学の先生以外の働く大人との接点を持つことができ、就職活動の際の自己分析等に役立ちました。

  • 庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事などにどのようにいかせていますか?

    現在の仕事は放射線安全管理が主のため、大学で学んだ生物や細胞の機能に関する知識を直接活かすことができる場面はありません。しかし、2年間の研究室生活で身につけられた論理的な思考力・伝え方や計画を組み立てて物事に取り組むこと等といったスキルは役立てることができています。

  • 他の都道府県から庄原キャンパスに来られていかがですか?

    庄原市の隣にある三次市に親戚が住んでおり、広島県北地域がどのような環境かは知っていたので、皆がよく言う「田舎」や「雪が多い」という驚きはありませんでした。むしろ人混みや渋滞が無い環境が好きでした。また、庄原キャンパスの学生は広島県外から入学した人の方が多く、過ごしてきた環境も様々な人が多かったため、自分自身の視野や考え方を広げることにも繋がったと思います。

  • 最後に何かひとこと

    大学生活は時間の使い方を自分で決められる部分が多くなり、色々なことに取り組むことができる反面、何もせずに過ごすこともできます。どちらが良いということは無く、自分自身で考えてバランスを取ることが重要だと考えます。小・中・高まではやらされた勉強が多いという方もいるかもしれませんが、大学生や社会人では課題をこなすだけではなく、自分で考える力が特に重要になると思います。大学生のうちに自分で考えることを癖にしておくと、社会人になってからその癖に助けられる場面もあると思うので、自分で考えることの練習の一環として時間の使い方を意識して過ごしてみてください。

生命科学コースからのコメント

研究室の卒業生たちですが、生命科学の分野に収まることなく様々な分野で活躍しています。大学での専門に関わる分野に進んだ者、異なる分野にチャレンジする者、結婚などの節目を機に新たな道を歩む者、人それぞれですが、各々が本学で学んだこと、経験したことが広く社会で役立っているという事なのではないでしょうか。こういった企画を機に卒業生同士の新たなつながりも生まれるといいですね。

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