Alumni Interview 生命環境学科生命科学コース卒業生インタビュー記事
桝本 葵さん
三協化学株式会社
愛知県立安城東高等学校出身
2014年生命環境学部生命科学科卒業
(齋藤研)
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今はどういうお仕事をされていますか?
三協化学株式会社という有機溶剤のメーカーで営業職をしています。化学メーカーと言っても、化学プラントで大規模に化学品を製造しているわけではなく、一斗缶・ドラム缶などのサイズで各種有機溶剤や洗浄剤、シンナー、剥離剤など小分け・ブレンド品を製造しています。卒業後すぐに現職に就いたわけではなく、新卒で入社した求人広告の会社を1年で退職し、今の会社に転職しました。学部で学んでいた知識とは違いますが、何かしら理系の知識を生かしたかったというのが転職の大きな理由でした。
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庄原キャンパスでの学生時代はどのように過ごされてましたか?
研究室では、水素と白金(Pt)を用いたヒトがん細胞の増殖抑制効果のメカニズムについて研究していました。庄原キャンパスでは3年生からゼミに配属されますが、私は当時アメリカフットボール部に所属しており、同時期に部長になりました。そのため、一時期は週5日ゼミ、週4日部活(部長としてのチーム運営)、週3-4日アルバイト(塾講師、警備員)をしており、休みなく慌ただしい日々を過ごしていました。その甲斐あってか、社会人になった今の方が生活は楽に感じます(笑)。
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庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事などにどのようにいかせていますか?
大学で学んだことが生物で、現在は化学に携わる仕事なので、今のところ直接的には関係していませんが、今年から会社の企画開発を行う部署のリーダーになったので、大学で培った知識をどこかで生かせないかと、新しい商品・ビジネスを考えるためにアンテナを張り巡らせています(勤め先が中小企業のため、営業職以外にも複数の仕事を兼務しており、企画開発は兼務している仕事のうちの1つです)。
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他の都道府県から庄原キャンパスに来られていかがですか?広島から離れて広島への思いは?
庄原に来た当初はあまりの田舎具合に衝撃を受けました。しかし、田舎で他にやることがない環境だからこそ、勉強や研究にも、部活にもしっかりと打ち込めたのだと思います(有難いことに勉強では学科の成績優秀者として表彰頂きました)。また、部活を通して現在の妻(当時アメフト部のマネージャー)と家庭を持つことができ、私にとって庄原という場所自体が思い出の詰まった第二の故郷のようなものとなっています。卒業後も何度か庄原キャンパスには行くこともありました。今でも時々、無性に行きたくなる時があります。
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最後に何かひとこと
大学生時代は人生で差が付きやすい貴重な時間だと思います。自由度が高い一方で、その選択により何倍もの差が付きます。勉強に励む人、バイトに打ち込む人、とにかく遊ぶ人などその選択に正解・不正解はありませんが、私自身「もっと頑張れたな」「もっと色んなことに触れるべきだったな」と後悔することがあります。4年間という期間は長いようで短いです。受け身にならず、果敢に色んな事に挑戦し、悔いのない4年間を過ごして頂ければと思います。