Alumni Interview 生命環境学科生命科学コース卒業生インタビュー記事
村田 あゆみさん
静岡市立高等学校
静岡県立静岡高等学校出身
2015年生命環境学部生命科学科卒業
(齋藤研)
-
今はどういう仕事をしていますか?
静岡県の高校で理科の実習助手として働いています。簡単にいうと、理科の実験の先生です。高校の先生は教科担任制ですが、私の仕事は理科の実験なら化学・生物・物理・地学すべてやります。先生たちは授業を受け持つ担当のクラスがありますが、私は全校生徒が対象です。現在働いている高校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)認定校なので実験がとても盛んです。また、前任校では副担任や野球部の副顧問も経験させていただきました。*現在育休中
-
庄原キャンパスでの学生時代はどういうふうに過ごされましたか?
研究室に配属される前は主にバレーボールの部活動とアルバイトをして過ごしていました。3年生になり研究室に配属されてからは、土日に学校へ行って研究を進めることも増えました。誘惑が少ない分、まじめに勉強をしていたと思います。細胞機能制御学の研究室で細胞老化について研究していました。生きている細胞を扱っていたので、細胞が思うように育たなかったり、死なせてしまったりしてなかなか計画通りに進まず苦労した記憶があります。その分、実験で結果が出た時は嬉しく、自分のやりたい研究ができて充実した研究室生活を送っていました。
-
庄原キャンパスで学んだことは今のお仕事などにどのようにいかせていますか?
実験で使用する試薬の計算から実験機器の取り扱い、廃液の処理まで今の仕事に活かせていることが多いです。学生実験はほぼ準備で実験が成功するか決まるので、予備実験をしたり、生徒がどこで苦戦しそうか予測したり、生徒が失敗してもやり直せるように余分に試薬を用意したりしています。大学時代の研究室での実験でも予想を立てて試薬などを用意し、実際に実験して結果が出て、それを受けて次にどのような実験を行うかということを繰り返していました。実験に限ったことではありませんが、準備して起こりそうなことを予想して、結果を受けて反省点を次の機会にどう活かすかという一連の流れは今の仕事と重なるものがあります。
-
他の都道府県から庄原キャンパスに来られていかがですか?広島から離れて広島への思いは?
カープの試合がある日は必ず地上波でカープ中継があり、試合の翌日は当たり前のように昨日の試合のことを話題にする広島のカープ愛の強さに影響され、あっという間にカープ女子になりました。今でも1年に一度は静岡からマツダスタジアムへ試合を見に行きます。これから息子もカープに染める予定です(笑)。広島は私の第2のふるさとです。
-
最後に何かひとこと
自分の好きな分野の勉強が心置きなくできることはこの上ない幸せです。社会人になり仕事と育児に追われる毎日を送っていますが、学生の頃は時間があるありがたみが分かっていませんでした。是非学生の内に好きなことをとことん追求してください。